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Qさんの借金の状況


  横浜在住のQさん(25歳)は、大学卒業後、某企業に就職が決まり、それから実家を出て一人暮らしを始めることになりました。一人暮らしは初めてだったので、洗濯や掃除などに慣れるまで大変でしたが、仕事も楽しく、毎日が充実していました。

仕事にも慣れ始めた頃に、会社の先輩から誘われることが多くなり、週に2〜3回は会社の帰りに飲みにいくことが多くなりました。始めは、生活費以外には何もお金が掛からなかったので、あまり気にしませんでしたが、徐々に飲みにいく機会も増えていき、少しずつ家計にも影響を及ぼしてきました。先輩からの誘いであるということもあって、断ることができず、家計が苦しい時も行くことが増え、給料前などにはお金が足らず、CMなどで有名な消費者金融から借りることもありました。ただ、この時は借りる金額も数万円だったので、次の給料日には全て返済していました。

しかし、年末を迎え、忘年会などで大きな出費がかさむにつれて、消費者金融からの借り入れは3社で100万円を超え、毎月の返済は7万円にもなっていました。その後も、返済をしては借入れをする毎日が続き、消費者金融4社で150万円、毎月の返済が10万円を超えたときに、さすがにこのままでは大変なことになると思い、消費者生活センターへ相談に行ったところ、近くの司法書士さんを紹介され、事務所に相談に行くことにしました。

 

借金の相談・解決方法


  始めに現在の借金の残額と取引期間を聞かれました。現在の状況は

A社 50万円(約3年間) B社 50万円(約2年半)
C社 30万円(約2年間) D社 20万円(約1年間)

 このような状況でした。これを見た司法書士さんは「任意整理」をしてみてはどうかということでした。「任意整理」という言葉を知らなかったQさんは、その説明を受け、依頼することにしました。簡単に言うと、利息を約18%以上とることは法律で禁止されているため、取引当初から利率を18%として、計算し直し、その金額を3年間かけて返済していくということでした。その計算により、

A社 38万円 / B社 40万円 / C社 25万円 / D社 17万円

 この金額まで借金の額を減額することができました。この合計額約120万円を3年間で返済していく、つまり、毎月3万4000円弱を3年間支払い続ければ、全ての借金がなくなることになるのです。

 この内容で司法書士さんが各債権者と和解を締結して下さり、この返済計画を実行していくことになりました。

 

Qさんその後


  Qさんはその後、「任意整理」によって作成された返済計画に沿って、支払いを続けているようです。仕事仲間とも飲みにいくことはありますが、お金が無いときはしっかりと断るようにしているそうです。「任意整理」のメリットは、返済する金額が確定する、つまり将来利息をカットできるため、あとどのくらい支払えばいいという目標ができることが、支払いを続けていける要因なのでしょう。

 

 

 

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