横浜在住のXさん(38歳)は、会社員で家族は妻1人、子供1人の4人家族です。Xさんは結婚してすぐにマンションを購入し、現在も月10万円の住宅ローンを支払い続けています。Xさんは結婚して3年後に、その時勤めていた会社を辞め、転職をすることにしました。この転職までの半年の間、失業保険はもらっていたのですが、住宅ローンの支払いが追いつかず、その返済のために毎月10万円ずつを消費者金融から借り入れました。
再就職後は仕事も安定し、住宅ローンの返済はしていたのですが、消費者金融からの借入れに関しては、利息だけの返済を続けていました。その後、Xさんには子供が生まれ、より幸せな毎日が待っていると思っていたのですが、子供にもお金がかかり、また住宅ローンの返済のために毎月10万円の借入れを続けなければなりませんでした。子供も大きくなり、妻もパートに出るようになったのですが、この時には借金は約500万円(毎月25万円)にも膨らみ、Xさんと妻の収入を合わせてもとても支払える額ではなくなっていました。
自転車操業を続けていたXさんでしたが、すでに限界が近づいているのは感じていました。住宅ローンもまだまだ残っていた(3000万円)ため、「自己破産」をするしかないと考え、もうマンションは手放すしかないと諦めていました。マンションを売る準備をするために、いろいろと情報を集めようと本屋に立ち寄ったところ、「持ち家を手放さずに借金を整理する方法」という題名の、司法書士さんが書いた本があり、なんとなく手に取りました。その本には、「民事再生」という方法があり、この方法を利用すれば、マンションを手放さずに借金を減らすことができるというようなことが書いてありました。 そこで、すぐにホームページで神奈川県司法書士会に相談に行き、司法書士さんを紹介していただきました。 |